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その他のイベント

「アーレント研究会特別企画:アーレントとパレスチナ問題を考える」


日時:7月21日(日)16時〜19時
場所:zoomによるオンライン

 

講演者:小森 謙一郎 氏
武蔵大学人文学部ヨーロッパ文化学科教授。専門は、ヨーロッパ思想史・哲学、ユダヤ思想史。
主著に、『アーレント 最後の言葉』(講談社、2017年)、『アーレント読本』(「ユダヤ人問題ーーそしてパレスティナ問題」担当)(法政大学出版局、2020年)、訳書にバシール・バシール+アモス・ゴールドバーグ(編)『ホロコーストとナクバ 歴史とトラウマについての新たな話法』(水声社、2023年)、論文に、「サイードのために──アーレントとパレスチナ問題1」(『武蔵大学人文学会雑誌』2018年)、「忖度、改竄、修正主義──アーレントとパレスチナ問題2」 (『武蔵大学人文学会雑誌』2020年)などがあります


講演タイトル:アーレントとパレスチナ問題──進行する〈ナクバ〉の前で


講演要旨

現在のイスラエル/パレスチナ情勢を目にしたら、ハンナ・アーレントは何と言うだろうか?──即答するのは難しい問いです。「シオニズム再考」から『エルサレムのアイヒマン』まで、イスラエルの方向性に批判的だったアーレントを念頭に置くなら、当然のごとく批判的な見解を示すように思われるかもしれません。しかしエリザベス・ヤング=ブルーエルによる著名な伝記に描かれているように、1967年の第3次中東戦争以降、アーレントの姿勢が親イスラエル的な方向に転じたのだとしたら、かつての批判的な見解を取り戻すことができたかどうか、確定的なことは誰にも言えないでしょう。実際、昨年12月、ハンナ・アーレント賞を受賞するはずだったマーシャ・ゲッセンは、イスラエルに批判的な見解を示したために、受賞を撤回・延期されました。このことは、反イスラエル的な見解がアーレントの名には値しない、とみなされたことを意味します。つまりアーレントは親イスラエル的だと考える向きもあるわけです(そしてアーレント自身もそのように述べたことがあります)。本講演では、こうした事実を踏まえつつ、パレスチナ問題をめぐるアーレントの姿勢と考察を整理し、アーレントなら言ったであろうこと、あるいはアーレントが言わなければならなかったであろうことに迫りたいと思います。

 


司会:渡名喜庸哲(立教大学)

お問合せ:日本アーレント研究会(arendtjapan@gmail.com

シンポジウム:「言語の力ーーベンヤミン『言語一般』論と哲学者たち」

 

シンポジウム趣旨:
 言語の力が弱まっている。流砂のように溢れては埋もれていくインターネット上の言語、支離滅裂で冗長な時間潰しの答弁を経て、機械的なやり取りに成り下がった政治家たちの言語、他者を差別し排除する毒々しくも空虚な言語――それは、言語の堕落と呼んでも過言ではないだろう。
 20世紀の思想家ヴァルター・ベンヤミンは『言語一般および人間の言語について』という論文で、言語の堕落を洞察しながらも、人間の言語がもつ力や可能性から目を逸らさなかった。
 本シンポジウムでは、ベンヤミンの言語哲学を、親交の深かったアドルノやアーレント、そして交流こそなかったものの、その後の言語哲学に多大な影響を残したクワインの思想と結び付けつつ、その現代的な意義を探る。

 

開催:一橋哲学・社会思想セミナー
共催:哲学オンラインセミナー・日本アーレント研究会

 

開催日時:11月27日(土)、14:00-17:00

場所:Zoom

司会:久保哲司(一橋大学)

特定質問者:柿木伸之(西南学院大学)

登壇者:
府川純一郎(横浜国立大学)
「人間の言語」と言語多様性

ーー「布置」概念の観点から

青木崇(一橋大学)
「言葉が肉になった」
ーーベンヤミンの暴力論とアーレントの革命論

遠藤進平(一橋大学)
翻訳(不)可能性について
ーークワイン、ベンヤミンに出会う

■オンライン企画 ――『アーレント読本』を読む――

 

場所:zoom
日時:2020年9月20日(日) 
   12:45〜開場

   13:00開始〜16:00終了

 

企画内容:
『アーレント読本』について登壇者間(メイン・ゲスト・司会)でトークをした後に、参加者からのご質問にお答えしていきます。オンライン企画の第一部・第二部はそれぞれ『アーレント読本』の第一部・第二部について主にお話します。

メインスピーカー:三浦隆宏、百木漠
ゲストスピーカー:小山花子
司会:寺井彩菜、小森達郎

特別企画

百木漠『アーレントのマルクス』合評会――アーレントはマルクスをどう読んだか」

 

日  時:2018年12月2日(日)13:30(開場13:00)~17:00

場  所:京都大学東一条館 2階大講義室

(会場詳細:https://www.gsais.kyoto-u.ac.jp/access

(グーグルマップ:https://www.google.com/maps?ll=35.025489,135.77532&z=16&t=m&hl=ja&gl=US&mapclient=embed&cid=9237104124794371473

報 告 者:森川輝一(京都大学)、隅田聡一郎(立正大学)、橋爪大輝(二松學舍大学)

応  答:百木漠(著者・立命館大学)

司  会:三浦隆宏(椙山女学園大学)

 

<主 旨>

 ハンナ・アーレントの主著『人間の条件』の刊行60周年、そしてカール・マルクスの生誕200周年にあたる今年、両者の思想の錯綜を問い、その入り組んだ関係の糸を解きほぐそうとこころみる、一冊の研究書が上梓されました。百木漠『アーレントのマルクス』は、両者の思想を深く検討することをつうじて、「労働と全体主義」の親密な関係を暴きだそうとする挑戦的な一書です。

 このたび日本アーレント研究会では、特別企画として百木漠『アーレントのマルクス』合評会を開催いたします。この会では、同書の拓いた議論の地平と射程を測るべく、専門を異にする三人の評者にご登壇いただき、それぞれの角度から、『アーレントのマルクス』を照らし出していただきます。森川輝一会員は政治学・政治思想史の観点から、隅田聡一郎氏はマルクス研究の観点から、橋爪大輝会員は哲学・倫理学の観点から、同書を検討していきます。

 会当日はフロアにも議論を開き、みなさまとも議論を深めてまいりたいと思っております。万障お繰り合わせの上、なにとぞご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

■ハイデガー・フォーラム第14回大会

日時 : 2019年9月28日(土)、29日(日)
場所 : 同志社大学 新町キャンパス 臨光館 R201 教室


※二日目のD. R. Villaによるご講演は、日本アーレント研究会との共催企画になっております。

Dana Richard Villa(University of Notre Dame, USA)司会:高橋 若木(大正大学)
“Arendt, Heidegger, and the Western Philosophical Tradition.”

 

ハイデガー・フォーラムHP:http://heideggerforum.main.jp/

■Keio refugee week 2018/日本アーレント研究会 共同シンポジウム
「ハンナ・アーレントと〈難民〉の経験」

 

「悪の凡庸さ」で有名になった哲学者・政治思想家のハンナ・アーレントは、彼女自身が「難民」でした。ユダヤ人であるがゆえにドイツからフランスに逃れるも第二次世界大戦によって「収容所」に拘留されます。
そこから脱出し今度はアメリカに渡ったアーレントは「われら〈難民〉」という論文を書きますが、そこでの議論は後の『全体主義の起原』へもつながってゆきます。
他方で、こうしたユダヤ人「難民」の経験を受けて成立したのが1951年の国連「難民条約」にほかなりません。現在もなお続く「難民問題」は、アーレントの思想・経験からどのように理解されるでしょうか。阿部がアーレント研究の立場から論文「われら〈難民〉」を解説し、渡名喜がアーレントが拘留されていたフランスのギュルス収容所の実地調査に基づき、現在まで続く「難民」と「収容」の問題を考察します。難民問題の社会思想史を専門とする山岡氏にコメントをいただきます。

Keio Refugee Week 2018の一環として、日本アーレント研究会の協力を得て実施します。

一般の方・学生の方も来場歓迎です。

 

日時:2018年11月3日(土)16:00~18:00 

会場:慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎2階大会議室

講師:阿部 里加(一橋大学)
  「「われら〈難民〉」にみる世界離反の自由と新たな共生」
   渡名喜 庸哲(慶應義塾大学)
  「アーレント・難民・収容所 ギュルスからカレーへ」
コメント:山岡健次郎(香川高等専門学校)

参加費:無料

申込み:不要

参考:ポスター

主催:慶應義塾大学教養研究センター日吉行事企画委員会(HAPP)
協力:日本アーレント研究会
お問い合わせ:慶應義塾大学渡名喜庸哲研究室(tonaki@keio.jp)

◆第26回 新潟哲学思想セミナー(アーレント研究会と脱構築研究会との共催)

※当日のセミナーの様子につきましては、下記の新潟哲学思想セミナーのブログに掲載されておりますので、そちらをご覧ください。

 

第26回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)
 アーレント研究会&脱構築研究会共催企画

 テーマ:ポスト・トゥルース時代における「嘘の歴史」──アーレントとデリダから出発して

 日時:2017年6月23日(金) 16:30~19:00
 場所:新潟大学 五十嵐キャンパス 総合教育研究棟 D棟1階 大会議室
 *入場無料、事前予約不要。お気軽にご参加ください。

第1部 16:30~17:55
 西山雄二(首都大学東京)「デリダ『嘘の歴史 序説』の概要と問題提起」
 阿部里加(一橋大学)「「嘘をつくこと」と「理解すること」
──デリダとアーレントのアウグスティヌス解釈の違いを中心に」
 三浦隆宏(椙山女学園大学)「嘘にとり憑かれた政治と〈感覚〉の狂い
──デリダ、アーレント、カントの三叉路」


第2部 18:10~19:00 *延長の場合あり
 全体討議&フリートーク   司会:宮﨑裕助(新潟大学)

新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)

http://www2.human.niigata-u.ac.jp/~mt/ningen/2017/06/26.php

脱構築研究会

http://www.comp.tmu.ac.jp/decon/index.html

■レヴィナス研究会、ハイデガー研究会、アーレント研究会共催合評会

 

著者:横地徳広『超越のエチカ:ハイデガー・世界戦争・レヴィナス』(ぷねうま舎、2015年)

 

日時:2016年1月30日(土)15時〜18時
場所:慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎2階大会議室

 

報告者:横地徳広(弘前大学)
コメンテーター:瀧将之(東京女子大学・ハイデガー研究会)
                        阿部里加(一橋大学・アーレント研究会)
                        渡名喜庸哲(慶應義塾大学・レヴィナス研究会)
司会:佐藤香織(首都大学東京・レヴィナス研究会)

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